妊娠初期の引越しは早産リスク?
Residence change during the first trimester of pregnancy and adverse birth outcomes

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Journal of Epidemiology and Community Health
年月
July 2019
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開始ページ
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背景

妊娠中の転居はよくあるが、児への影響は。University of WashingtonのBondらは、2007~2014年のワシントン州出生証明書データを用いたコホート研究により、妊娠第1三半期での転居(n=28,011)と妊娠第1三半期での転居無し(n=112,367)を比較し、低出生体重・早産・在胎不当過小児(SGA)のリスクが増加するかどうかを評価した。

結論

第1三半期での転居で、低出生体重(6.4%対4.5%、調整リスク比1.37)と早産(9.1%対6.4%、同1.42) のリスクが増加した。SGAのリスクもわずかに増加した(9.8%対8.7%、同1.09)。

評価

初めての報告で、メディアにも採りあげられている(https://www.newsweek.com/moving-home-early-pregnancy-risk-premature-birth-low-birth-weight-1451516)。社会経済的ステータスとは関係しない、とも結論しており、身体的・精神的ストレスによるものとみられる。

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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies