TKA・THA後のマルチモーダル疼痛管理:文献レビュー
An integrative review of multimodal pain management on patient recovery after total hip and knee arthroplasty
背景
人工膝関節全置換術(TKA)・股関節全置換術(THA)後の疼痛管理は。University of North CarolinaのZhaoらは、TKA・THA後のマルチモーダル疼痛管理に関する統合的文献レビューをおこなった(27文献)。
結論
アセトアミノフェン・非ステロイド性抗炎症薬・COX-2阻害薬・ガバペンチノイド・ケタミン・末梢神経ブロック・局所浸潤鎮痛といった非オピオイド介入が疼痛管理に有益であったが、より決定的な証拠に基づいた情報を得るには、さらなる質の高い臨床試験が必要である。
評価
アメリカではTKA・THA後に処方されるオピオイドがその後の中毒の原因になることが多く、マルチモーダル疼痛管理が探索されているが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30863234)、本格的臨床試験は少ないようである。