長期的身体疾患・障害(LTC)の児童青年の精神的健康に有用な介入は
Interventions to improve the mental health of children and young people with long-term physical conditions: linked evidence syntheses
背景
長期的身体疾患・障害(LTCs)のある児童青年はうつ、不安等の可能性が高いとされるが、精神的健康の改善に有効な介入は。英国University of ExeterのCoonらは、LTCのある児童青年の精神的健康改善のための介入に関する研究を統合・評価する系統レビューを行なった。
結論
臨床的有効性および費用対効果に関して11介入を、12のLCTのサンプリングを含む25 RCTを統合した。7研究の暫定エビデンスにより、認知行動療法(CBT)介入が、炎症性腸疾患・慢性疼痛・てんかんの児童青年の精神的健康を改善する可能性があることが示唆された。ほとんどの研究は、がん・HIV・混合型LTC患者に関するものであった。参加者は、社会的支援を提供する介入を好む傾向があった。
評価
重要なテーマですでに多くの研究が行なわれているものの、良質のエビデンスはなかった、という結果である。CBTはよいのではないか、というのが生成された仮説で、以後の展開の参考になる。

