ムスリムT2D患者のラマダン時自己管理プログラム
Effectiveness of Managing Diabetes During Ramadan Conversation Map intervention: A difference-in-differences (self-comparison) design
背景
イスラム教徒の糖尿病患者は、ラマダン中の断食時の管理はどうするのか。イスラエルUniversity of HaifaのSruloviciらは、イスラム教2型糖尿病(T2D)患者の自己管理のためのグループ介入プログラム(Ramadan Conversation Map)の有効性を後向評価した(n=1,732)。一次アウトカムは、介入後6ヶ月時での臨床検査データと医療利用である。
結論
介入後6ヶ月後、全患者では、血糖値は改善しHbA1c値が低下したが、LDLに影響はなかった。ベースラインでHbA1c値>7%群ではこれに加えLDL低下とプライマリケア利用減がみられた。
評価
慢性疾患患者はラマダン断食を免除されるが、最終決定は個人的選択で、断食を希望する患者が多いという。著者らは、このマップが億を数える可能性のあるムスリムT2D患者に有用であろう、としている。