喘息管理アプリで小児喘息のアウトカムを改善
Ambulatory Management of Childhood Asthma Using a Novel Self-management Application

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Pediatrics
年月
May 2019
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開始ページ
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背景

喘息管理のためのアプリeAsthma Tracker(e-AT)は小児の喘息アウトカムを改善するか。University of UtahのNkoyらは、小児によるe-ATの毎週1年間の使用の有効性を評価する前向コホート研究を行った(n=327[親と子])。評価項目は、QoL・喘息管理・学校欠席・保護者欠勤日数・ED来院・入院・経口コルチコステロイド(OCS)使用である。

結論

e-AT使用は、QoLおよび喘息管理を改善し、学校欠席や保護者の欠勤日数も減少(P<0.001)した。ベースラインおよびe-AT非使用群と比較し、e-AT使用群ではED来院・入院(RR:0.68・0.41)、およびOCS使用(0.74・0.65)が減少した 。

評価

eAsthma Tracker(https://asthmatracker.utah.edu/public/index.php/index/about-asthma-tracker)は、喘息コントロールテスト(ACT)を使用して慢性喘息症状を評価・モニタリングし、症状悪化の早期発見をサポートする。管理悪化時にはリマインダーやアラートが保護者・医師に送信され、保護者に子供の受診を促すだけでなく、アラートを受信した医師が保護者に電話することもできるという。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies