救急低リスク急性アルコール中毒患者をSobering Center(酔いさましセンター)へ転送
EMS Can Safely Transport Intoxicated Patients to a Sobering Center as an Alternate Destination

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
March 2019
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開始ページ
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背景

救急搬送された低リスク急性アルコール中毒患者を代替機関へ転送することの安全性は。University of California-San FranciscoのShannonらは、低リスク基準(バイタルサイン正常値、Glasgow Coma Scaleスコア≧13、外傷なし、正常な血糖値など)を満たす成人急性アルコール中毒患者を転送することができる機関、Sobering Centerの2013年7月〜2016年6月の訪問記録(電子カルテ)を評価した(3,268名、11,596回訪問)。

結論

35%がEMSから、12%がEDからの転送だった。全訪問者の4.4%がEDに二次転送された。EDへの転送の主要な臨床適応は、心拍数>100・アルコール禁断症状・痛み(胸痛を除く)だった。Sobering Centerでの死亡(1名)は、患者がセンターにいる間のコカイン過剰摂取によるものだった。

評価

「酔いさましセンター」はSFで始まった取り組みで、ここでの評価は「安全」とみられ、緩やかだが全米で広がりつつあるようである。EDだけでなくジェイルの混雑をも緩和する、という切実な需要がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies