「死産したら相当間をあけないといけない」か?
Association between interpregnancy interval and adverse birth outcomes in women with a previous stillbirth: an international cohort study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
February 2019
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開始ページ
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背景

WHOは出産後次子出産までの間隔として、生出産後は2年以上、流産/妊娠中絶後は6ヶ月以上を推奨しているが、死産後は。オーストラリアCurtin UniversityのReganらは、妊娠22週以上の死産後から次子妊娠まの期間と出生アウトカムの関連を検討するコホート研究を行った。フィンランド・ノルウェー・西オーストラリアにおける37年間約170万件の出生のデータベースを用いた(単胎出産14,500件)。

結論

死産後出産は14,452件であった。63%は死産後12ヶ月以内に再び妊娠していた(中央値9ヶ月)。このうち、2%が死産、18%が早産、9%が在胎不当過小(SGA)であった。24〜59ヶ月と比較して、6ヶ月未満(オッズ比1.09)および6〜11ヶ月(OR:0.91)は、その後の死産リスクと関連がなかった。前回の死産の妊娠期間によって層別化した場合、次子妊娠までの期間と出生アウトカムの関連に有意差がなかった。

評価

「死産したら相当間をあけないとまた死産するかもしれない」という恐れに根拠がないことを示す、高インパクトな結果である。Lancet Editorialは、「感情的な準備を含むいくつかの母性要因を考慮に入れるべき」であるとしている。

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取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies