妊娠性肝内胆汁うっ滞症でTBA 100 μmol/L以上は死産高リスク
Association of adverse perinatal outcomes of intrahepatic cholestasis of pregnancy with biochemical markers: results of aggregate and individual patient data meta-analyses

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
March 2019
393
開始ページ
899

背景

妊娠性肝内胆汁うっ滞症(ICP)は周産期の有害アウトカムと関連しており、生化学的マーカーの確定が重要である。英国King's College LondonのWilliamsonらは、ICP女性の血清胆汁酸(TBA)濃度と死産リスクの関連を解析するメタアナリシスをおこなった(23研究、5,557症例)。

結論

ICPの死産リスクを確認した(OR:1.46)。単胎妊娠では、死産はTBA濃度と関連しており(ROC AUC: 0.83)、ALT値とは関連しなかった。死産は、TBA値40 μmol/L未満で0.13%、40~99 μmol/Lで0.28%、100 μmol/L以上で3.44%であった。死産リスクは妊娠第2・3期で増加し、累積リスクは36週までは低く、その後急激に上昇した。

評価

この問題に関する決定版的メタアナリシスであり、現行のICPでTBA >40 μmol/Lの女性に対する36週での妊娠誘発指針を支持する。

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取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies