アメリカのセンター15病院の20%のリネンにケカビ
How Clean Is the Linen at My Hospital? The Mucorales on Unclean Linen Discovery Study of Large United States Transplant and Cancer Centers

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Clinical Infectious Diseases
年月
February 2019
68
開始ページ
850

背景

汚染リネンは医療関連ムコール症(HCM)に関連するが、院内のリネン(HCL)はどれほど清潔か。University of PittsburghのClancyらは、米国の15の移植センター・癌センターにおいて、洗濯したてのリネンの微生物培養検査を行った。

結論

HCLは5施設(33%)で目視不潔だった。20%の施設で、10%を超えるHCLからMucoralesが検出された。HCL・カートが目視で汚れ(髪の毛・糸くず・虫他)を確認できること、および付近が高温・多湿であることが、HCLのMucorales汚染と有意に関連していた。HCLカートの清掃と衛生対策(糸くず等の目視確認)が講じられた後、その後のサンプリング日6日のうち5日でMucoralesは検出されなくなった。

評価

相次ぐリネン(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24667485)や洗濯カート(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27457379)による感染報告を受けて行われた調査である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies