認知症高齢者のケア依存化を予測する
Predictors of care dependency in nursing home residents with moderate to severe dementia: A cross-sectional study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
April 2019
92
開始ページ
47

背景

介護施設における認知症高齢者のケア依存化の予測因子は。オランダVrije Universiteit AmsterdamのHenskensらは、同患者への運動介入の効果を検証したRCT(n=85)の二次解析によりこの問題を検討した。

結論

意欲低下(アパシー)・身体的持久力・併存疾患数・認知機能がケア依存化の主予測因子で、これらによりケア依存度のバリアンスの66%が説明された。殊に全般的認知機能は日常生活活動遂行能の主要予測因子であり、そのバリアンスの60%が説明された。

評価

元となったRCTは、認知症高齢者の機能劣化の予防には有酸素運動や筋トレよりADLトレーニングが有効であることを示唆した興味深いものである(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29750023)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies