慢性閉塞性肺疾患患者への遠隔モニタリングは有益
Effectiveness of tele-monitoring by patient severity and intervention type in chronic obstructive pulmonary disease patients: A systematic review and meta-analysis

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
April 2019
92
開始ページ
1

背景

慢性閉塞性肺疾患(COPD)における遠隔モニタリングの効果は。韓国Gachon UniversityのLeeらは、COPD患者の遠隔モニタリングの効果と、患者重症度と介入タイプによる有効性を検討した27研究の系統レビュー・メタアナリシスをおこなった。

結論

遠隔モニタリングは、救急受診(RR:0.63)・入院リスク(0.88)を低減した。患者重症度サブグループ分析では、重度・中等度において、遠隔モニタリングがより効果的に救急受診(0.48・1.28)・入院(0.92・1.24)を減らした。精神的QOL(平均差3.06)は、身体的QOL(-0.11)以上に改善された。

評価

遠隔モニタリングと自己管理を比較したRCTでは、入院までの日数とQOLにおいて有意差はなかった(https://doi.org/10.1136/bmj.f6070)。既存研究は小規模で、介入タイプや重症度サブグループ別に効果を判別できる大規模RCTが支持される。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies