CPEスクリーニング実施の障壁は
The acceptability of screening for Carbapenemase Producing Enterobacteriaceae (CPE): cross-sectional survey of nursing staff and the general publics’ perceptions
背景
カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)スクリーニングのために直腸スワブ検査が有効だが、抵抗もある。英国Glasgow Caledonian UniversityのCurrieら(SHIP)は、看護師(n=450)と一般市民(n=261)の全国横断調査により、CPEスクリーニングの受け入れに影響を与える要因を特定した。
結論
看護師にとって重要であった予測因子は、スクリーニング実施の意図の強さ(OR:14.19)、CPEの影響の重大性に対する信念(OR:7.13)をはじめとして、スクリーニングに関する施設の方針の知識、直腸スワブを患者自身に採取を依頼することを好む、等であった。一般市民にとって重要であったのは、AMRの知識の欠如、社会的影響、社会的規範、コロニーを形成した場合に隔離されることの忍容性、直腸スワブ自体の忍容性等であった。
評価
CPEスクリーニング普及への障壁を調べた初めての研究である。看護師の7割が一般市民は直腸スワブで当惑すると考えていて、約74%が信頼できないにもかかわらず患者に自分でやるように頼むと答えていたが、一般市民の側はそれほど抵抗がない、という結果とみられる。