プロアクティブなRapid Response Teamは予定外ICU入室を減らす
Can Proactive Rapid Response Team Rounding Improve Surveillance and Reduce Unplanned Escalations in Care? A Controlled Before and After Study
背景
Early Warning Score(早期警告スコア:EWS)に基づく積極的(Proactive)なRapid Response Teamモデルは予定外ICU入室を減らすか。University of TexasのDaneshらは、EWSに基づくProactive RRTモデル導入前後を比較し、同モデルの成人入院患者の予定外ICUへの効果を検証した(単一施設;n=12,148;対照:Reactive RRT[患者に異常がみられた時にRRTを要請])。
結論
Proactive RRT導入後にはReactive RRT期より予定外ICU入室が減った(OR:1.39)。
評価
Proactive RRTモデルでは、色分け・グラフ化された患者のバイタルサイン、臨床検査結果、看護評価などのデータの経時的変化をICU看護師がモニタリングし、RRTによる定期的なサーベイランスラウンドに含まれるべき悪化リスクがある患者を特定・リスト化する、という。死亡率・有害事象発生率・費用のデータが待たれる。