ICUでの胃残量モニタリングは不要?:システマティックレビュー
Effects of Not Monitoring Gastric Residual Volume in Intensive Care Patients: A Meta-Analysis

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
January 2019
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開始ページ
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背景

ICUでは経腸栄養合併症リスクの回避のため胃残量(GRV)のモニタリングが一般的に行われているが、本当に必要か。中国Soochow UniversityのWangらは、この問題を扱った5研究(n=988)のシステマティックレビューを発表している。

結論

GRVモニタリング無しは重症患者の摂食不耐症低減(RR:0.61)に関連し、死亡・人工呼吸器関連肺炎(VAP)増と関連しなかった。人工呼吸期間・ICU滞在日数にも差がなかった。

評価

GRVモニタリングへの懐疑的意見が多くなっているとみられ(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23321763)、著者らは大規模な決定RCTを示唆している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies