聖路加発、看護管理職就任者のための経験学習プログラム
Effect of an experiential learning-based programme to foster competence among nurse managers
背景
就任初期の看護管理職の人材育成のために有効なプログラムは。 日本St Luke's International University(聖路加国際大学)のKuraokaらは、「経験学習を基盤とした看護管理能力開発プログラム」を開発し、急性期病院における就任3年以内の看護師長を対象に4ヶ月間の同プログラムを実施し、プログラム後に有効性を検証した(n=63)。プログラムには30分間の講義、経験学習ガイドブック、経験学習ノート記述、上司とのフィードバック、著者からのリマインダーが含まれた。
結論
介入後、経験学習(p=0.001)・知識(p<0.001)・看護管理能力(p=0.002)が有意に改善した。ソーシャルサポートの満足度に有意差はなかった。
評価
看護管理職が知識と経験を記述しグループでシェアするプログラム(https://doi.org/10.1111/jonm.12175)や、将来の看護管理職のための構造化リーダーシップ開発プログラム(https://doi.org/10.1097/NNA.0000000000000566)など、様々なアプローチを含んでいる。ノートをとることを重視する、という方法論は日本的である。