看護師の12時間二交代勤務で人件費はどうなる
Association between 12‐hr shifts and nursing resource use in an acute hospital: Longitudinal study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Journal of Nursing Management
年月
November 2018
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開始ページ
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背景

看護師の12時間二交代勤務がより一般的になっているが、人件費との関連は。英国University of SouthamptonのDall'Oraらは、同国急性期病院32施設における2012〜2015年のデータを使用し、12時間以上のシフトと患者1日あたりのケア時間・人件費の関連を検証する後向縦断研究をおこなった(n=24,005 病棟‐日)。

結論

12時間以上のシフトがあった場合、患者1日あたりのケア時間が長くなる。この延長は患者1日あたりのケア時間の50〜75%が12時間以上シフトの場合がもっとも顕著で、コストも増えた。それ以上の場合は費用は減るともみられたが、有意ではなかった。

評価

UKでの長時間シフへの移行は急速で、2015年には71%が12時間以上シフトであったという。エラーリスクの問題(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25910955)や、看護師の身体活動量(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29499395)等の問題に加え、この研究のような費用問題も重要であり、ここでの結果は示唆的だが結論的ではない。

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取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies