化学療法中の体温測定に関する外来がん患者の知識は
Monitoring Temperature: Knowledge and Skills of Outpatients With Cancer

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Clinical Journal of Oncology Nursing
年月
December 2018
22
開始ページ
619

背景

外来がん化学療法中の患者に対して感染兆候把握のために毎日の体温測定が指導されるが、患者の知識とスキルは。Maury Regional HealthのHonakerらは、体温モニタリング知識改善のための5分間のDVD教育介入(体温測定の目的、頻度、医療従事者への連絡のタイミング、測定精度を変える要因、感染の徴候)の効果を検討した(n=87名、平均年齢58.5歳、うち61名は高等教育を受けていなかった)。一次アウトカムは、13ヶ月後の体温のセルフ・モニタリングに関する患者の知識と、体温計の正しい使用法である。

結論

DVD教育介入に一次アウトカム効果を認めなかった。ほとんどの参加者が発熱とみなされる体温について正しく理解していたが、感染兆候を正しく理解していたのは参加者の50%未満、測定精度を変える要因を正しく理解していたのは25%未満であった。10名の参加者は自宅に体温計がなかった。

評価

外来化学療法中の成人がん患者の自宅での体温のセルフ・モニタリングに関する研究は初めてで、実態はショッキングだが、アメリカの特異事情が関連する可能性がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies