予防接種と発達健診で小児の入院を減らす
Impact of preventive primary care on children’s unplanned hospital admissions: a population-based birth cohort study of UK children 2000-2013
背景
小児の予防接種および発達健診と、入院リスクとの関連は。英国Imperial College LondonのCecilらは、同国の13歳までの子供319,780名を追跡調査し、予防的プライマリケア(発達健診とワクチン接種)と予定外入院の関連を評価した。一次アウトカムは、予定外入院またはACS(ambulatory care sensitive:入院非不可避)入院の最初の記録である。
結論
予防接種完全接種率は98%、発達健診受診率は87%であった。不完全予防接種は、予定外入院(HR:1.89)およびワクチンで防ぎ得た入院(HR:4.41)高リスクと関連した。発達健診未受診も予定外入院高リスク(HR:4.63)と関連した。予定外入院の1/3はACS感染症であった。
評価
子供への完全な予防接種や発達健診はユニバーサルヘルスケアの基礎となるもので、英国は先進的とみられるが、著者らは「北欧には劣る」としている。予防接種や発達健診を受けていない子供は、貧困地域在住、母親が10代、第一子である可能性が高かった、という。