閉塞性睡眠時無呼吸症は肥満と無関係に痛風リスク
The risk of gout among patients with sleep apnea: a matched cohort study
背景
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)には様々な併存疾患があり、因果性や心血管障害との関連が問題となっている。英Keele UniversityのBlagojevic‐Bucknallらは、1990〜2010年にOSAと診断された成人患者のプライマリケアデータ(n=15,879)と非OSAのデータ(n=63,296)を比較するmatched後向コホート研究を行った。
結論
追跡期間中央値5.8年で、OSA患者の痛風高リスクを認めた(aHR:1.42)。BMI <25のOSA患者でOSA診断2?5年後に痛風のリスクが最も高まった(HR:2.02)。
評価
痛風がOSAの予兆となる(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20808178)、OSAの診断後1年目に痛風のリスクが高くなる(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26477891)等、痛風とOSAの密接な関係を示すデータがあり、夜間尿酸排泄低下との関連も示唆されている。この研究では、この関連が肥満と独立であることを示唆した。


