低価値な看護ケアとは
Low-value care in nursing: A systematic assessment of clinical practice guidelines
背景
過剰で不必要な医療を減少させて医療を価値ベースにする取り組みが行われているが、看護における低価値なケア(Low-value care:LVC)とは。オランダRadboud UniversityのVerkerkらは、同国の臨床実践ガイドラインにおいて避けるべきであると勧告されている(do-not-do recommendation)看護ケアを体系的に調査した。
結論
125のガイドラインの分析により、避けるべきと勧告されている66のケア(せん妄患者を身体拘束するな、等)を特定した。ほとんどの勧告は、ICU看護師(n = 23)・入院患者治療(n = 49)に関するものであった。大部分の勧告は Fundamentals of Careフレームワークにおける安全性・予防・投薬に関するのものであった(n = 38)。
評価
臨床実践ガイドラインにおけるLVCのはじめての体系的な調査報告である。AANによるChoosing Wisely(http://www.aannet.org/initiatives/choosing-wisely)をはじめ、いくつかの国では、低価値なケアをリストアップして看護師・医師や患者に再考を促す取り組みをしている。