介護労働者の心血管疾患のリスク要因を軽減する介入
The Worksite Heart Health Improvement Project’s Impact on Behavioral Risk Factors for Cardiovascular Disease in Long-Term Care: A Randomized Control Trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
June 2018
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開始ページ
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背景

介護(Long-term care:LTC)労働者の健康問題は深刻で、心血管疾患リスクが高いという。University of Maryland BaltimoreのKellyらは、4つの介護ケア施設において、身体活動・栄養・ストレス管理に関するWorksite Heart Health Improvement Project(WHHIP)介入を9カ月間行い、LCT労働者の心血管疾患リスクへの影響を検証するRCTをおこなった(n=88; 対照:30分間の教育のみ)。介入は、看護師およびパーソナルトレーナーによっておこなわれ、すべて勤務時間中に提供された。評価データには、気分・食塩摂取量・脂肪摂取量・睡眠の質・睡眠持続時間が含まれた。

結論

9ヶ月間(p=0.037)・12ヶ月間(p=0.039)でともに効果がみられた。時間の経過とともに気分症状が軽減し、睡眠時間も長くなり質も改善した。

評価

WHHIPは、身体活動・食事・睡眠・ストレス管理に焦点を当てた労働現場における組織的な健康促進プログラムである。休憩時間の不一致や予測不能な介護労働といったの障壁を減らし、労働者の参加を促進するように設計されている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies