がん看護でのベッドサイドハンドオーバー
Nurse perceptions of person-centered handovers in the oncological inpatient setting - a qualitative study
背景
ベッドサイドハンドオーバー(患者参加の「申し送り」)は看護師のアカウンタビリティを高めるともいわれているが、看護師の認識はどうか。スウェーデンKarolinska InstitutetのKullbergらは、2つのがん病棟の看護師に半構造化インタビューを行い、入院がん患者の参加を伴うハンドオーバーモデルに対する看護師の認識を分析を行った(n=11)。
結論
インタビューの結果、3つのテーマ(臨床的コミュニケーションとアセスメント、患者参加の機会、看護ケアの帰結)と10のサブテーマが浮上した。ほとんどの看護師は患者参加のハンドオーバーに前向きだったが、ベッドサイドコミュニケーションでは患者のアイデンティティと不安定さに懸念を表明し、やりがいはあるとしたものの看護を妨げる障害や要因により、うまくやるのは難しいと考えた。看護師はおおむね、申し送り手順における患者の関与に関して肯定的であった。看護師と患者間の情報交換は、一方的(看護師から患者へ)になりやすかった。
評価
ベッドサイドハンドオーバーは看護研究の最近のホットトピックで、推奨は強いが実現・持続には課題が多い(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5976230/)。