がん看護研究を初めて包括的にレビュー
A scoping review of trials of interventions led or delivered by cancer nurses

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
May 2018
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開始ページ
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背景

がん看護師によりデザインまたは実行されたがん患者(PABC)への介入研究が増えてきている。英国Cardiff UniversityのKellyらは、2000~2016年に公刊された22,450件のがん看護に関するRCT・準RCT・CBA(前後比較研究)のレビューを行った。

結論

エビデンスの統合に値する研究は214件で、大部分はヨーロッパ(79件)・米国(74件)で実施されたものだった。介入は、予防・リスク軽減・サバイバーケアと全体にわたって行われ、大部分が治療中に実施されていた(137件)。131件に指導・カウンセリングの要素があった。介入対象癌は主に乳癌・前立腺癌で、脳腫瘍・肉腫また他の希少癌の研究はなかった。ほぼすべてが看護師主導研究だったが、研究の質は未だ貧弱である。

評価

看護師主導の看護介入研究は今世紀に入り増えてきており、がん看護は最も活発な領域の一つである。これはEONSプロジェクトRecognising European Cancer Nursing(RECaN)によるがん看護研究の初の包括的レビューで、ランドマークとなる。量的増加が質的向上につながることが期待される。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies