小児がんの子供に絵を描かせるdraw-and-tellインタビュー
Symptoms and Self-Management Strategies Identified by Children With Cancer Using Draw-and-Tell Interviews
背景
絵を描かせて話させるdraw-and-tell interviewsは、小児がん患者の痛み評価に有用か。University of UtahのLindeらは、6-12歳の小児がん外来・入院患者を対象として、気分が良い日と悪い日に絵を描かせて完成後に半構造化インタビューを行い、絵とそれへの説明に関する質的分析を行った(n=27)。親からの影響は排除された。
結論
子供の絵は、症状自体に関連するだけでなくその自己管理戦略にも関連していた。吐き気・疲労・痛み・悲しみが最も頻繁に報告された症状であった一方、自己管理の戦略には身体的・心理社会的ケアが最も多かった。
評価
小児がん患者の症状評価尺度にはMemorial Symptom Assessment Scale(MSAS)があるが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11779663)、客観的尺度によるものである。絵を描かせてそれについて話しあうと、子供自身が症状にどう対処しているかも評価できる。ただし著者らは、発達段階への十分な考慮が必要である、としている。