妊娠高血圧症候群患者を分娩後スマホで血圧管理
Comparing standard office-based follow-up with text-based remote monitoring in the management of postpartum hypertension: a randomised clinical trial
背景
妊娠高血圧症候群(HDP)患者では進行リスク低減のために分娩後72時間および7〜10日後の血圧をモニタリングすることが推奨されるが、どのような方法が効果的か。University of PennsylvaniaのHirshbergらは、スマートフォンベースのテキストメッセージを用いた血圧管理の有効性を検証するRCTをおこなった(n=206、対照:オフィス面談[分娩4〜6日後に看護師が面談しフォローアップを受ける])。患者はカフ式血圧計を提供され、自宅で計測を行う。一次アウトカムは分娩後10日間の血圧記録である。
結論
分娩後10日間で介入群で計測が多かった(OR:58.2)。介入群の84%が米国産科婦人科学会(ACOG)の血圧基準を満たしていた。介入群では高血圧関連再入院がなかったが、対照群4名で高血圧関連で再入院があった。
評価
ウェブベース介入がOR58という顕著な効果を示した。自宅で計測した血圧を毎日テキストメッセージ送信すると、すぐにフィードバックがあり、血圧が高いと警告されさらに血圧測定値を送信するよう指示される。プラットフォームとしてはWay to Health(https://www.waytohealth.org/)が使用されている。看護師業務としても注目すべきものである。