ICU看護師による家族支援をRCTにかける
A Randomized Trial of a Family-Support Intervention in Intensive Care Units
背景
ICU看護師が中心となったチームによる家族支援は、患者の代理意思決定者の不安・うつを減らせるか。University of PittsburghのWhiteら(PARTNER)は、5つのICUにおいて看護師が中心となったチームによる家族支援と通常ケアを比較するRCTを行った(患者n=1,420)。一次アウトカムは、6ヶ月後における代理意思決定者の不安とうつの評価(Hospital Anxiety and Depression Scale: HADS)である。
結論
一次アウトカムに群間差はなかったが、QOC(コミュニケーションの質)スコアは介入群で有意に改善し、ICU滞在時間も短縮した。院内死亡率は介入群で高かったが、6ヶ月では有意差がなかった。
評価
トレーニングを受けた看護師・医師・スピリチュアルケア提供者・ソーシャルワーカーによるチームベースの家族支援プログラムである。看護師は家族と毎日会合し、ICU入室後48時間内およびその5〜7日ごとに医療チームと家族のミーティングをおこなう。