アメリカ幼児の液体ニコチン曝露
E-Cigarette and Liquid Nicotine Exposures Among Young Children

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Pediatrics
年月
May 2018
141
開始ページ
e20173361

背景

電子たばこは未成年にも広がっているが、アメリカ幼児への曝露はどれほどか。The Research Institute at Nationwide Children’s HospitalのGovindarajanらは、2012/1〜2017/4の全米中毒情報データシステム(NPDS)のデータに基づき、6歳未満の小児への液体ニコチン曝露を分析した。

結論

8,296件の曝露が報告された。92.5%が嚥下による曝露で、83.9%が3歳未満であった。曝露した小児は、35.1%が医療施設で治療を受け退院し、1.4%が入院した。10万人あたりの年間曝露量は、2012年の0.7件から2015年には10.4件と13倍増加したが、その後2015年には19.8%、2016年には8.3%増にまで低下した。

評価

電子たばこ用ニコチン入りリキットの包装は子供にとって魅力的に見えるものが多い。2015年以後の減少は、子供に「開けられない包装(child-resistant packaging)規制の導入によるものであろう(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27244861)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies