救急受診高齢者を移行ケア看護師が評価すると
Geriatric Emergency Department Innovations: Transitional Care Nurses and Hospital Use

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Journal of the American Geriatrics Society
年月
March 2018
66
開始ページ
459

背景

救急(ED)受診した高齢者を評価して入院させるか帰宅させるかを決める、transitional care(移行ケア)看護師(TCN)の存在は有益か。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのHwangら(GEDI WISE)は、2013〜2015年に3施設のEDを受診した高齢患者へのTCNによるケアを後向評価した(n=57,287)。一次アウトカムは、ED訪問当日の入院率である。

結論

TCNは来院患者の約10%を評価した(認知機能・せん妄・興奮・機能障害・転倒リスク・介護者の緊張等)。TCNは一次アウトカムに対し有益だった。入院率は9.9%減少し、30日間の再入院のリスクも減少した一方、2施設で72時間内のED再診率が各1.5%・1.4%増加した。

評価

患者を複雑化した医療シーンのなかでガイドするTCNには、特に不要な入院を減らす役割が期待されている。この6万例の検討結果は「有意義」ということだが、未だ少数の患者しか評価していない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies