小児がんサバイバーの疲労感にアドベンチャートレーニング介入
Adventure-based training to promote physical activity and reduce fatigue among childhood cancer survivors: A randomized controlled trial
背景
がん関連疲労の緩和に規則的な身体活動が有用と言われているが、小児がんサバイバーの身体活動促進にはどのようなアプローチがよいのか。The University of Hong KongのLiらは、過去6ヶ月間に疲労があり、規則的な運動をしていなかった9~16歳の小児がんサバイバーに対する、4日間のアドベンチャーに基づいたトレーニングプログラムの有効性を検証するRCTを行った(n=222、対照:コミュニティーセンターが開催するレジャー活動)。一次アウトカムは、12ヶ月後の疲労である。
結論
アドベンチャートレーニング介入の効果を確認した。12ヶ月後、介入群は、がん関連疲労(P<0.001)・自己効力感(P<0.001)・身体活動レベル(P<0.001)・およびQOL(P<0.01)が対照群より有意に改善した。
評価
ウォールクライミングやミニオリンピックなどを含む、不可能にも見えるタスクにチャレンジさせる画期的な介入法で、参加者の自己効力感を高める。対照群のタスクは手工芸ワークショップや博物館訪問などだった。アメリカでは相互交流型オンラインゲームベース(インセンティブあり)介入の検討もある(NCT03223753)。