エチオピアでは看護師の何パーセントが与薬エラーを自発的に報告するか
Proportion of medication error reporting and associated factors among nurses: a cross sectional study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
BMC Nursing
年月
March 2018
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開始ページ
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背景

与薬エラー(ME)の自発的報告はMEの程度と影響を評価する上で重要だが、その率と障壁は。エチオピアUniversity of GondarのJemberらは、構造化自己管理アンケートを使用した定量研究を行った(n=397)。

結論

参加者の57.4%がMEを報告しており、その74.5%が女性看護師、70.8%が既婚者、70.7%が初回ME報告であった。参加者の69.8%は、MEは発生時点で自発的に報告すべきであると認識していた。

評価

MEは重要な問題で、古典的な研究では、ME発生率は20%にも達し、有害な誤りは300床病院で一日40件以上起こるとしている(https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/212740)。IOMは、MEによる死亡率は外来患者の1/131名、入院患者の1/854名と推定している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24981217)。ここでのエチオピアの病院の自己報告率は、他の研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16456208)より高い。自己報告へのバリアに関しては、恐怖・説明責任・看護師属性等の個人的・職業的なものに加え、文化・報告システム・管理者行動など組織的なものが指摘されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27637011)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies