入院フレイル高齢者の低栄養(PEM)を予測する
Identifying Reliable Predictors of Protein-Energy Malnutrition in Hospitalized Frail Older Adults. A Prospective Longitudinal Study
背景
介護施設在住・入院中の高齢者はタンパク・エネルギー低栄養(PEM: Protein-Energy Malnutrition)になりやすい。イタリアUniversity of TriesteのSansonらは、PEM予測指標を特定するため、栄養失調またはそのリスクのある(NRS-2002≧3、MUAC < 23.5 cm、または摂食困難)急性期高齢者のデータを分析した(n=81[平均81.5歳])。
結論
平均エネルギー摂取量は669.0 kcal/日で、平均タンパク質摂取量は30.7 g/日であった。参加者の60%以上が推奨量の50%以下しか栄養摂取しておらず、この患者では以下が関連した:高齢・MUAC低下・全腕面積低下・CRP-albumin ratio(CAR)高値・簡易栄養状態評価高スコア ・長期入院・院内‐退院後30日高死亡率。PEMに独立して関連していたのは、MUAC低下・CAR高値・入院時の摂食困難であった。
評価
MUAC・CAR・入院時摂食困難をスクリーニング基準として採用するべき、とする結論である。大規模検証が正当化される。