入院血液悪性腫瘍患者の頭蓋内出血予測のためのノモグラム
Early Identification of Intracranial Hemorrhage Using a Predictive Nomogram
背景
ナース主導による高度研究が目立つようになっている。Johns Hopkins HospitalのChandlerらは、入院血液悪性腫瘍患者の頭蓋内出血(IH)早期予測のノモグラムを構築するために、NCI指定がんセンターに入院する血液悪性腫瘍成人患者(IH:n=39、非IH:n=39)データの解析を行った。
結論
徴候・症状・ラボ値の複合アウトカムを組み入れたノモグラムを構築した。ノモグラムのブーツストラップ補正一致指数は0.766でIHを予測した。このノモグラムでは、APTT>30.6・頭痛・SBP≧140が主要なリスクプロファイルであった。
評価
このようなアプローチは、医師主導研究を含め初めてとみられる。ナースが捉えやすい3指標を選抜して有用と見えるがパイロット的で、大規模検証が必要である。