HBOC高リスク者に電話で遺伝(子)カウンセリング
Comparing Outcomes of Genetic Counseling Options in Breast and Ovarian Cancer: An Integrative Review

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Oncology Nursing Forum
年月
January 2018
45
開始ページ
96

背景

遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)高リスク者のBRCA遺伝子検査の意思決定のためには、遺伝(子)カウンセリングが不可欠である。University of Texas MD Anderson Cancer CenterのFournierらは、HBOC高リスク者に対する遠隔電話カウンセリング(TGC)の有効性を検証した7RCTの統合レビューを行っている。

結論

TGCは、BRCAの知識獲得、がん特異的苦痛・不安・うつの軽減、カウンセリング満足度で、対面式に非劣性だった。しかし、遺伝子検査実現率は対面式の方が有意に高かった。TGCは、より便利で安価だったが、カウンセラーと患者とのコミュニケーションには幅があった。

評価

TGCはアメリカですでに広く実施されており、便利で安く事務的にすむ。TGCでも郵送で遺伝子検査ができるが、対面式の場合はその場で遺伝子検査に進むことができるので検査率が上がるようである。このようなカウンセリングは、高度実践ナースの重要な仕事の一つである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies