褥瘡の予防・管理にウェアラブルセンサー登場
Effect of a wearable patient sensor on care delivery for preventing pressure injuries in acutely ill adults: A pragmatic randomized clinical trial (LS-HAPI study)
背景
褥瘡予防・管理のためのウェアラブルセンサーが開発された。Stanford School of MedicineのPickhamら(LS-HAPI study)は、ICU患者におけるウェアラブルセンサー使用の臨床的有効性を評価するRCTを行った(n=1,564、対照群:標準ケア)。メインアウトカムは院内褥瘡(HAPI)の発症である。
結論
103,000時間のモニタリングデータを分析した。介入群は対照群と比して、HAPI発症が少なかった(OR:0.33)。体位転換可能総時間(the total time with turning compliance)は介入群67%・対照群54%で、有意差があった(p<0.001)。体位転換規模 ・減圧時間の十分さには群間差がなかった。
評価
3次元相対位置のリアルタイム可視化により最適な体位変換の実施を促す、というLeaf Healthcare, Incの製品である (http://www.leafhealthcare.com/solution.cfm)。初めてのRCTで目覚ましい有効性を示した。