患者の病院満足度向上の鍵は、看護師の「見える」化
Patient satisfaction with hospital care and nurses in England: an observational study

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
BMJ Open
年月
January 2018
8
開始ページ
e019189

背景

病院のケアに対する患者の認知評価は、看護師・医師に対する信頼感、看護師のスタッフィングレベル、また病院の職場環境とどのように関連しているのか。University of PennsylvaniaのAikenらは、2010年の全米入院患者調査および同年のRN4CAST(英国看護師調査)を解析した(入院患者66,348名、看護師2,963名)。主要アウトカムは、患者による病院ケアの評価、看護師および医師に対する信頼度、および他の満足度指標である。

結論

患者のケアに対する認知評価は、看護師・医師のいずれかに対する低信頼度・看護ケア度不足によって著しく損なわれた。また、看護師の数が患者のケアの評価と強く関連していた。看護師のスタッフィングが十分と見た患者の57%がケアを好評価し、「時々」とした患者は25%、「めったに、全く」とした患者では14%であった。

評価

患者‐看護師比率の重要性は周知だが、単に数が多いだけでなく「多くの看護師の姿が患者によく見えている」という病院の姿が、患者のケア満足度を向上させる鍵であることが示唆されている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies