難治性SLEへの同種異系CD19 CAR NK細胞療法を報告
Efficacy and safety of allogeneic CD19 CAR NK-cell therapy in systemic lupus erythematosus: a case series in China
背景
全身性エリテマトーデス(SLE)に対するCAR-T細胞療法は、十分に成功していない。
中国Naval Medical UniversityのZhaoらは、難治性SLE患者18名に対する同種異系CD19 CAR NK細胞療法の安全性と有効性を評価した症例シリーズを報告した。
一次アウトカムは、安全性および忍容性で、NCI有害事象共通用語規準v5.0に準拠した用量制限毒性および有害事象の発現率を含む。
結論
用量制限毒性や神経毒性は認められず、サイトカイン放出症候群(CRS)も1名(6%)がグレード1を発症したのみであった。12ヵ月以上の追跡が可能な9名のうち、67%にあたる6名がDORIS寛解および低疾患活動性状態を達成した。
評価
他家CAR-NK療法がSLEを抑制できるのではないか、という衝撃的な報告である。これが可能なら、即納性(off-the-shelf)や製造コストの低減、CRSの回避等で自己CAR-T療法はもとより自己NK療法も凌駕することになる。この論文は「第1相試験結果報告」でなく、「ケースシリーズで世界を驚かせる」というものだが、欧米の製薬大手がここでのデータをどこまで信じて投資に動くかは、興味ある問題である。


