LEP併用ACL再建術におけるHTとBPTBに差なし:ネットワークメタアナリシス
Hamstring Tendon Versus Bone-Patellar Tendon-Bone Autograft for ACL Reconstruction with Concurrent Lateral Extra-Articular Procedure: A Systematic Review and Network Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
背景
前十字靭帯再建術(ACLR)では移植腱の破綻や回転不安定性が課題で、関節外補強術(lateral extra-articular procedure: LEP)が有効とされているが、LEPの自家移植腱としては、ハムストリング腱(HT)と骨付き膝蓋腱(BPTB)のどちらが最適か。
韓国Yonsei UniversityのKimらは、RCTの系統レビューとネットワークメタアナリシス(NMA)により、この問題を検討した(13研究; 患者1,690名)。/p>
結論
LEPとの併用において、HTとBPTBの間にアウトカム(グラフト断裂・グラフト不全・臨床的不全・患者報告アウトカム[Lysholmスコア等])差はなかった。
評価
ACLRおける自家移植腱としてのHTとBPTBの比較は一般的テーマだが、LEPの併用という条件下で、それらを直接比較した系統レビュー・NMAは初めてである。ACLRにおけるLEPの有益性を確認しつつ 自家移植腱としてのHTとBPTBの同等性を示し、LEP併用下では両者とも有効な選択肢で、個別患者に応じて判断すべきことを確定した。

