CICUの急性心不全患者に早期心リハ?
Early Cardiac Rehabilitation for Critically Ill Patients With Acute Decompensated Heart Failure: A Randomized Clinical Trial
背景
心臓集中治療室(CICU)に入院した重症急性非代償性心不全(ADHF)患者に対する、早期心臓リハビリテーション(AHF-CR)の有効性については、不明点が多い。
中国Xiamen UniversityのDaiらは、同患者120名を対象として、AHF-CRプログラムの身体機能と再入院への影響を評価するRCTを行った(対照:通常ケア)。
一次アウトカムは、退院時のShort Physical Performance Battery(SPPB)スコアと6ヵ月間の全原因再入院率であった。
結論
AHF-CRは、対照群と比較して一次アウトカムを有意に改善しなかった。探索的解析では、早期CR群で移動能力(PERMEスコア)が有意に向上しており、身体機能に潜在的な利益をもたらす可能性が示された。
評価
本研究は、ICUにおける重症ADHF患者に対する早期の個別化CRプログラム導入の可否を初めて問題にしたもので、安全で実行可能であることを示したが、有効性は示せなかった。古典的な大規模試験HF-ACTIONがあるが、そこでは慢性心不全患者への積極運動リハビリに顕著な有効性は認められていない(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/183708)。今後、さらに大規模で長期的なRCTを行う価値があるかどうかは不明である。