女性の尿失禁に骨盤底筋ヨガ
Efficacy of a Therapeutic Pelvic Yoga Program Versus a Physical Conditioning Program on Urinary Incontinence in Women: A Randomized Trial
背景
女性の尿失禁(UI)には骨盤底筋トレーニングの指導や薬物治療が一般的であるが、ヨガの利点は。
アメリカUniversity of CaliforniaのHuangらは、毎日1回以上の切迫性・ストレス性・混合型UIを有する歩行可能な女性240名(平均年齢62歳)を対象に、骨盤底筋に特化したハタヨガ(Pelvic floor yoga)の有効性を評価するRCTを実施した(対照:一般的な骨格筋のストレッチと強化エクササイズ)。プログラムは12週間で、週2回のグループ指導と週1回の自主練習からなった。
結論
参加者の失禁の回数は約65%減少し、両群で効果は同等であった。
研究は対面のグループ指導から始まり、COVID-19パンデミックによるロックダウンが始まった際にビデオ会議の介入指導へ切り替えられた。
評価
著者らは、骨盤底筋ヨガは、骨盤底筋を鍛えない非特異的なストレッチと筋力強化エクササイズと効果に有意差はなく、また薬剤治療と同等であるとしている。
この骨盤底筋ヨガ(Pelvic floor yoga)は、低負荷・低リスク・低コストで、オンライン指導と自主練習で場所を選ばないため、メリットが大きい。