αシヌクレイノパチーは皮膚生検で検出できるようになる
Skin Biopsy Detection of Phosphorylated α-Synuclein in Patients With Synucleinopathies
背景
パーキンソン病(PD)等αシヌクレイノパチー患者の皮膚生検で、リン酸化αシヌクレインを検出できる、という仮説が提唱されている。
アメリカBeth Israel Deaconess Medical CenterのFreemanらは、40〜99歳の同患者を対象とする横断研究により、皮膚αシヌクレイン沈着の検出率を評価した(n=428, 対照:神経変性疾患病歴のない健康参加者)。
結論
皮膚生検によって皮膚のリン酸化αシヌクレインが検出された患者の割合は、PDで92.7%、多系統萎縮症(MSA)で98.2%、Lewy小体型認知症(DLB)で96.0%、純粋自律神経機能不全(PAF)で100%、対照で3.3%であった。
評価
同じBIDMCグループがNeurologyに発表した画期的な概念(https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000206772)を、より広範な臨床例で実証し、実用化を確実なものにした。すでにCND Life Sciences社が臨床検査化の態勢に入っている、という。