αシヌクレイノパチーは皮膚生検で検出できるようになる
Skin Biopsy Detection of Phosphorylated α-Synuclein in Patients With Synucleinopathies

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
March 2024
331
開始ページ
1298

背景

パーキンソン病(PD)等αシヌクレイノパチー患者の皮膚生検で、リン酸化αシヌクレインを検出できる、という仮説が提唱されている。
アメリカBeth Israel Deaconess Medical CenterのFreemanらは、40〜99歳の同患者を対象とする横断研究により、皮膚αシヌクレイン沈着の検出率を評価した(n=428, 対照:神経変性疾患病歴のない健康参加者)。

結論

皮膚生検によって皮膚のリン酸化αシヌクレインが検出された患者の割合は、PDで92.7%、多系統萎縮症(MSA)で98.2%、Lewy小体型認知症(DLB)で96.0%、純粋自律神経機能不全(PAF)で100%、対照で3.3%であった。

評価

同じBIDMCグループがNeurologyに発表した画期的な概念https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000206772)を、より広範な臨床例で実証し、実用化を確実なものにした。すでにCND Life Sciences社が臨床検査化の態勢に入っている、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell