余暇の身体活動は軽度でも脳卒中リスクを低減する
Risk of stroke with different levels of leisure-time physical activity: a systematic review and meta-analysis of prospective cohort studies

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Journal of Neurology Neurosurgery & Psychiatry
年月
March 2024
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開始ページ
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背景

中等〜強度の余暇身体活動(LTPA)は脳卒中を含む心血管疾患を予防するが、軽度のLTPAでは。
イタリアUniversity of L'AquilaのOrnelloらは、2023年4月22日までに英語で発表された前向コホート15件の研究(n=752,050)のメタアナリシスを行った。

結論

研究の平均追跡期間は125.7ヵ月であった。LTPAは、3段階(なし、目標以下、理想的)〜5段階(なし、不十分、低強度、中強度、強高強度)分類されていた。
3段階のLTPAを同定した5件の研究では、LTPAなしと比較して、目標以下[リスク比(RR) 0.82]および理想的なLTPAが脳卒中リスクを有意に減少させた(RR 0.71)。4段階(RR 0.73、LTPAなしよりも中強度のLTPAを支持)および5段階(RR 0.71、LTPAなしよりも中強度のLTPAを支持)の研究も、低レベルのLTPAの脳卒中リスク低減効果を支持していた。
LTPAの有益性は年齢・性別とは無関係であった。

評価

長期的に脳卒中リスクの低減に役立つLTPAの閾値にはコンセンサスがなかった。このメタアナリシスは、不活動限界の人々にLTPAを促す一定のエビデンスを提供した。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy