原発性胆汁性胆管炎に選択的PPAR-δアゴニストseladelpar登場:RESPONSE
A Phase 3 Trial of Seladelpar in Primary Biliary Cholangitis
背景
NEJMは、原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者に対する選択的PPARアゴニストの効果・安全性を評価した2つの第3相試験の結果を併載している。
カナダToronto General HospitalのHirschfieldら(RESPONSE)のものは、同患者193名を対象としたPPAR-δアゴニストseladelparの検証で(対照:プラセボ12ヵ月)、一次エンドポイントは、生化学的奏効である(ALP値のベースラインからの15%以上低下、および正常値上限の1.67倍未満、および総ビリルビン値正常)。
結論
Seladelparの一次エンドポイントに関する効果を認めた(61.7% vs. 20.0%、差41.7パーセントポイント)。ALP正常化率も実薬群が高かった。さらにseladelparは、掻痒NRSスコア(二次エンドポイント)でもプラセボに優った。有害事象発現率に差はなく、重篤な有害事象は実薬群の7.0%とプラセボ群の6.2%で報告された。
評価
CymaBay Therapeuticsの創薬で、併載のELATIVE第3相(elafibranorの効果検証:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2306185)と比肩しうる結果を報告し、選択的PPARアゴニストのPBCに対するセカンドライン薬としての地位を確立した。