妊娠前からの多面的介入で小児の神経発達を促進する:WINGS試験
Child Neurodevelopment After Multidomain Interventions From Preconception Through Early ChildhoodThe WINGS Randomized Clinical Trial
背景
妊娠後の多面的介入(健康・栄養・心理社会的ケア・環境衛生)により小児の神経発達は改善されるが、妊娠前からの介入も有用か。
インドSociety for Applied StudiesのUpadhyayら(WINGS)は、Delhiの低〜中所得地域の妊婦13,500名を対象として、これを検証するRCTを行った。参加者をまず妊娠前介入群と対照群(日常ケア)に割り付け、妊娠が判ると、さらに介入群と対照群に割り付けた。
一次アウトカムは、生後 24ヵ月におけるBayley-III乳幼児発達検査による小児の認知・言語・運動・社会・情動スコアである。
結論
妊娠前介入群の小児は、認知スコアが対照群よりも高かったが(平均差1.16)、言語・運動・社会情動スコアは対照群と同等であった。
妊娠後も介入を続けることで、全4スコアが対照群より高くなった(認知・言語・運動・社会情動スコアのMD:各1.48・2.29・1.53・4.15)。また、妊娠後からの介入でも、認知スコアは対照群より高かった。
評価
直感的には明らかに好ましいとみられる長期社会ケアの有益性を大規模RCTで確認した。インドでこのような社会政策が国家規模で導入されれば、画期的である。


