洗える「スマートグローブ」で脳卒中患者の手の可動性を高める
Capturing complex hand movements and object interactions using machine learning-powered stretchable smart textile gloves

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Nature Machine Intelligence
年月
January 2024
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開始ページ
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背景

器用な手の動きを正確に再現することは、ロボット工学の重要な課題である。
カナダUniversity of British ColumbiaのTashakoriらは、高感度センサー糸(helical sensor yarns)と慣性測定ユニットを織り込み、伸縮性があり洗濯も可能なワイヤレス・スマートグローブを製作し、実用可能性を検討した。

結論

センサー糸は高いダイナミックレンジを備え、0.005%の低いひずみから155%の高いひずみにまで反応し、広範囲の使用および洗濯サイクル中で安定性を示した。スマートグローブの関節角の誤差は小さく、高価なモーション・キャプチャ・カメラの精度に匹敵した。
このシステムにより、キーボードへの正確なタイピング、アメリカ手話の表現が可能となった。

評価

スタートアップTexavieが開発した手袋型の身体能増幅デバイスである。視覚無しでも細緻な動作を行うことができ、特に脳卒中サバイバーを強力に支援できる、という。ワイヤレスで、バッテリーを取り外して簡単に洗える、ともいう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy