パーキンソン病患者の遠隔モニタリング下有酸素運動に市販エクササイズ・プラットフォームを使う
Use of a Home-Based, Commercial Exercise Platform to Remotely Monitor Aerobic Exercise Adherence and Intensity in People With Parkinson Disease
背景
パーキンソン病(PwPD)患者への運動処方の障壁は、自己申告による運動のアドヒアランスと強度である。
アメリカCleveland ClinicのAlbertsらは、CYCLE-II(Cyclical Lower Extremity Exercise for Parkinson Disease II)試験に12ヵ月間参加した123名の患者を対象に、市販の家庭用エクササイズプラットフォームによる有酸素運動データの遠隔モニタリングの実現可能性とプロセスを検討した。
エクササイズ セッション全22,000回以上からのデータを抽出・視覚化・フィルタリングし、週ごとの運動頻度を使用して、運動のアドヒアランスタイプを決定した(アドヒアランス良好:週あたり2〜4回、過度:週あたり4回超、不十分:週あたり2回未満)。
結論
参加者の79%がアドヒアランス良好、8%が過度、13%がアドヒアランス不十分であった。
運動セッション数とデータの完全性から、参加者は、市販の家庭用エクササイズプラットフォームを利用して長期の有酸素運動の実現が示された。理学療法士は、運動アドヒアランスを促進するための共有意思決定プロセスの一部として、客観的データを使用することができる。
評価
Cleaveland ClinicのCYCLE-II試験は、PwPD患者への遠隔モニタリング下在宅積極運動療法の有用性を示した(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34363478/)。ここでの検証は同試験の部分系で、市販の運動プラットフォームが十分に使えることを確認したものである。

