アデュカヌマブの効果を経頭蓋集束超音波刺激で増幅する
Ultrasound Blood-Brain Barrier Opening and Aducanumab in Alzheimer’s Disease
背景
アルツハイマー病(AD)の動物モデルでは、経頭蓋集束超音波(MRgFUS)刺激が行われた脳部分では血液脳関門(BBB)の一時的開放により、経静脈投与抗アミロイドβ(Aβ)抗体の濃度が数倍上昇する。
アメリカ West Virginia UniversityのRezaiらは、3名の軽症AD患者の4週毎6回のアデュカヌマブ経静脈投与の2時間後に、Aβ高蓄積部位を標的にMRgFUSを加え、Aβ蓄積量の低下を非標的脳部位と比較した。
結論
治療開始後3・11・19・26週目に実施したAβ-PETでは、非標的脳のAβ集積にほとんど変化がなかったのに対し、標的脳部位のAβ蓄積量は徐々に低下し、減少率は48〜63%に達した。
治療終了後30〜180日に行った認知・行動検査では、2名で治療前と変化なく、1名では30日目のRBANSスコアが76から61に低下した。アミロイド関連画像異常(ARIA)は認められず、治療関連有害事象は頭痛等軽度であった。
評価
ADへのMRgFUS単独治療は試みられてきたが、効果は顕著でなく、今回のアデュカヌマブ併用による著効報告は劇的である。BBBの一時的開放という作用機序も興味深い。後相試験による確認が期待される。


