軽度睡眠呼吸障害小児患者に扁桃摘出?
Adenotonsillectomy for Snoring and Mild Sleep Apnea in Children: A Randomized Clinical Trial
背景
軽度睡眠呼吸障害(SDB)がある小児への扁桃摘出術は有益か?
アメリカHarvard Medical SchoolのRedlineらは、これを検証するRCTを施行した(n=459, 対照:監視的待機)。一次アウトカムは、Global Executive Composite TスコアとGo/No-goテストのd-prime信号検出スコアの変化である。
結論
12ヵ月のフォローアップで、一次アウトカムの実行機能や注意力には有意差がなかった。しかし、二次エンドポイントの症状やQOLに改善の可能性が示された。
評価
著者らの結論は、「いびき以外に症状のない小児にすぐ手術の必要はない」という穏健なものである。どのような症例に対しては手術が推奨されるのか、というのが次の検討課題となった。