AIを用いて設計したCT再構成技術を高精細CT Aquilion Precisionに搭載
- キヤノンメディカルシステムズ株式会社
- 2018年4月10日
■AIを用いて設計した最新の再構成技術。
■世界初の高精細CT Aquilion Precisionに搭載。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 社長:瀧口 登志夫)は、AIを用いて設計したCT再構成技術「AiCE (Advanced Intelligent Clear-IQ Engine) 」(エース)を高精細CT Aquilion Precisionに搭載し、世界に先駆け日本で先行販売を開始します。
当社は、低線量で高画質な画像を提供する再構成技術として、これまでAIDR 3D(Adaptive Iterative Dose Reduction 3D)や、FIRST(Forward projected model-based Iterative Reconstruction SoluTion)を開発してきました。今回,AI(Artificial Intelligence)技術の一つであるディープラーニングを用いて設計した再構成技術である「AiCE」を新たに開発しました。
4月13日(金)〜15(日)のITEM2018国際医用画像総合展(パシフィコ横浜)にて本製品を展示します。
AiCEは、ディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分とシグナル成分を識別する処理で,分解能を維持したままノイズを選択的に除去する再構成技術です。ディープニューラルネットワークの学習に用いるデータには,当社のMBIR (Model Based Iterative Reconstruction: FIRST)で得られた高品質データを用いています。CTスキャナが持っている最大限の分解能を引き出しながら、高いノイズ低減効果が得られます。これにより,高品質な画像を、より線量を下げて,提供することができるようになります。
AiCEの特徴
1)FIRST同様、空間分解能の向上や大幅なノイズ低減効果が得られます。
2)通常のMBIRでは困難であった低コントラスト領域における高いノイズ低減効果や粒状性の維持効果が良く、低線量領域での安定した画質改善効果が得られます。
3)ディープニューラルネットワークを用いて複雑なモデルや繰り返し演算の結果を組み込んでいるため、通常のMBIRよりも短時間で画像再構成が可能です。
一般的名称:全身用X線CT診断装置
販売名:CTスキャナ Aquilion Precision TSX-304A
認証番号:228ACBZX00019000
【キヤノンメディカルシステムズについて】
当社は、2016年12月より、キヤノングループの一員となり、2018年1月4日に社名を「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」に変更しました。疾病の早期診断、早期治療のためCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置や検査機器、ヘルスケアITソリューションを開発、製造し、世界140カ国以上に提供しています。当社の経営スローガンである「Made for Life™」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献してまいります。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ホームページ:https://jp.medical.canon/
【地球環境への取り組み】
当社は、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供しています。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組みます。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 環境活動:
https://jp.medical.canon/about/environment
Aquilion Precision、Made for Lifeはキヤノンメディカルシステムズ株式会社の商標です。
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- https://jp.medical.canon/
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