超音波診断装置EPIQに新解析ソフトウェア『AutoSTRAIN 4.0』を搭載

TomTecソフトウェア初の実機搭載でストレインをより身近な物へ

株式会社フィリップス・ジャパン
2019年1月22日

株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)は「2025年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めております。

このたびAutoSTRAIN 4.0がフィリップスの超音波診断装置EPIQに搭載可能となりました。2017年にフィリップスがTomTec社を買収したことに伴い、現在TomTecの技術を用いた開発が進められています。その第一弾としてこの度、簡便かつ迅速にGlobal Longitudinal Strain(以下、GLS)等を算出することができるAutoSTRAIN 4.0がフィリップスの超音波診断装置EPIQに実装されることになりました。

GLSは近年、抗がん剤治療における心筋障害の検出や診断において注目が高まってきています。 しかしながら日々多忙な検査室では解析する時間の捻出が困難であること、また時間をかけて解析を行ってもデータのばらつきが大きい等の問題点も言及されていました。AutoSTRAIN 4.0はこれらの問題点を改善し、今後臨床でより身近にGLSを算出していただけるツールとなることが期待されます。

■AutoSTRAIN 4.0の特長
1. 進化した自動化テクノロジーの搭載
AutoSTRAIN 4.0には大きく2つの自動化テクノロジーが搭載されています。

(1)Auto View Recognition(自動描出断面認識能)
選択された画像に対し心尖部四腔像、三腔像、二腔像のどの断面であるかを自動で認識し、ラベルづけを行う機能です。従来は検者が各断面を指定していましたが、この操作を省略することが可能です。Auto View Recognitionは6000例以上の臨床画像において開発され、成功率は99%に及びます。

(2)Auto Contour Placement(自動境界配置機能)
スペックルトラッキング解析を行うためには左室の境界面に関心領域(ROI)を配置する必要があります。Auto Contour Placementは境界の配置を自動で行う機能です。

これらの2つの自動化テクノロジーを用いていることで、AutoSTRAIN 4.0ではGLSの算出をより簡便に、また再現性高く行うことを可能とします。

2. 1ボタンでGLS結果へ
上述の自動化テクノロジーは一度に心尖部3断面に機能します。つまり、1断面ずつ呼び出してきて解析するのではなく、心尖部からの3断面を全て選択した後『AutoSTRAIN』ボタンを押すだけで、GLSを得ることができます。従来GLSを算出する場合には超音波の検査時間とは別に解析時間を設ける必要もありましたが、1ボタンで簡便かつ迅速になったことで検査中でも解析し、その場で診断に役立てていただくことが可能です。

なお、AutoSTRAIN 4.0は超音波診断装置EPIQ CVx及びEPIQ 7C、またフィリップスの解析ソフトであるQLAB 12.0に搭載可能なオプションです。

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