研究用試薬・簡易迅速カルバペネマーゼ検出キット「NG-Test CARBA5」発売に関するお知らせ
- 日水製薬株式会社
- 2018年12月13日
日水製薬株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:小野徳哉)は、新たな成長分野への積極的投資の一環として、臨床検査市場向けにNG Biotech(本社:Guipry, France、CEO:Milovan Stankov Puges、以下NG Biotech社)製の、腸内細菌科細菌が産生する主要なカルバペネマーゼを簡易・迅速に検出する検査キット「NG-Test CARBA5」に関して、本日、平成30年(2018年)12月13日より販売を開始いたします。
カルバペネマーゼは、カルバペネム系抗菌薬を加水分解する酵素で、抗菌薬の効果を無効化するものです。カルバペネム系抗菌薬に対する耐性菌は、主に病院内で検出され、多くの院内感染に関与していますが、存在を確認することが容易でないことから、世界的に大きな問題となっています。
本キットは、フランスの診断薬企業であるNG Biotech社が開発し、イムノクロマト法を原理とした迅速検出キットで、検体から分離された細菌コロニーを採取して15分の反応時間で、KPC型、OXA型、VIM型、IMP型およびNDM型のカルバペネマーゼを検出します。
○製品の概要
測定原理:イムノクロマト法を原理としてKPC型、OXA型、VIM型、IMP型およびNDM型のカルバペネマーゼに対するマウスモノクローナル抗体を固相化し、セルロース膜をセットしたテストカセットに検体を滴下します。検体中にカルバペネマーゼが存在する場合、抗体と反応し赤い線が現れます。
【包装単位:20テスト/箱希望価格:60,000円】
※用語の説明
・腸内細菌科細菌:グラム陰性桿菌、通性嫌気性でブドウ糖を発酵して酸とガスを産生する細菌。腸管内に存在する大腸菌や肺炎桿菌、存在しない赤痢菌やサルモネラなど。
・カルバペネム耐性菌:カルバペネマーゼというカルバペネム分解酵素を産生し、カルバペネム系抗菌薬だけでなく、多くの抗菌薬に耐性を示す細菌。
・イムノクロマト法:毛細管現象により膜上を移動する抗原-標識抗体の免疫複合体が、膜上に固相化された捕捉抗体と結合して標識抗体-抗原-捕捉抗体の複合体を形成する検査法。陽性の場合、コントロールゾーンとテストゾーン対応する赤い線が膜上に現れる。
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